オイル仕上げの一枚板は、塗装膜がないので木が本来もつ温かみやさわり心地をダイレクトに感じ取ることができます。
月に一度のオイル塗り
木の表面にオイルを浸透させて仕上げています。
塗膜がないので水分に弱く、ダイニングテーブルであれば、月に1度ほどの頻度でお手入れが必要です。
お手入れといっても、難しいことことではありません。日々の生活で薄れてしまったオイルを上塗りするだけです。
なぜ上塗りが必要かと言うと、お食事後など水拭きをするとオイル成分も一緒に拭き取ってしまいます。
オイルが薄くなると、表面がカサついたり、白く見えたりします。さらに、染みや汚れが付きやすくなります。
定期的にオイルを塗ることで、艶が蘇り、汚れ防止になります。
さらに割れや反りの防止にもなります。
木肌も人と一緒でメンテナンスしてあげることが大切なんですね。
お手入れ手順
◆準備するもの
・家具用オイル/ワックス (※着色料の入っていないクリアのもの)
・ウエス(いらなくなったTシャツなど、目の細かい布)
※傷やシミなどの補修の際は、傷や汚れとりに使う目の荒いサンドペーパー#100〜#150 数枚
仕上げに使う目の細かいサンドペーパー#240〜#400 数枚
STEP 1:汚れを取る
乾いたウエスで、表面のホコリや汚れをサッと拭き取ります。
水拭きをされた場合は必ず、乾いてから始めてください。
表面が毛羽立っていたり、ガサガサする場合は目の細かいサンドペーパーで全体を軽く撫でるように削ってあげると滑らかに仕上がります。
STEP(2)〜(3)の工程は、
傷やシミのメンテナンスを同時にする場合のみ行なってください。
オイル塗りのお手入れは、STEP 4へ。
STEP(2):サンドペーパー#100~#120でキズやシミを削る
まずは100番~120番のサンドペーパーで、キズの部分を軽く削ります。
キズの部分だけ削り過ぎてへこまないように注意しながら、均すように周辺もに沿って削ります。
STEP(3):サンドペーパー#240~#400で削る
キズや染みが見えなくなったら、より細かい240番~400番のサンドペーパーで仕上げます。
木の粉を綺麗に拭き取ります。
STEP 4:オイルを塗る
きれいなウエスにオイルをつけて、全体に塗り広げます。
白く見える場合は、オイルが十分ではない証です。さらにオイルを重ね塗りしてなじませます。
※小口や耳部分も塗ってください。
※裏面は無理して毎回塗る必要はありません。(水拭きなどあまりしないと思うので)
馴染むまで5〜10分ほど待ちます。
STEP 5:乾拭きする
ウエスで余分なオイルを木目に沿って念入りに拭き取ります。
端から端まで一気に拭いてあげることで、ムラなく綺麗に仕上がります。
ベタついている状態から、抵抗なくスムーズに拭けるようになれば乾拭き完了です。
STEP 6:乾燥させて完了
乾拭きした後は使用せず、しばらく乾燥させましょう。
乾燥の進み具合は季節やお部屋の環境によって変わりますが、可能であれば半日・一晩乾かすことをおすすめします。
念のため、乾拭きしてから使用開始してください。
「オイル仕上げはメンテナンスが大変・・・」と敬遠されがちですが、
月1のお手入れ自体は、乾燥させる時間を除けば15分くらい。
手間はかかりますが、決して難しい作業ではありません。
木の質感を楽しめるオイル仕上げ。
一枚板をお手入れしながら使っていけば、いい風合いになり、味わい深く、自然と愛着も湧いてくるでしょう。
弊社では100%天然素材で作られた蜜蝋ワックスを使っています。
アレルギーの方や小さなお子様が万が一舐めてしまっても大丈夫です。安心してご利用いただけます。
一枚板・無垢材家具は「直せる」と言う点では、オイル仕上げの相性はとても良いです。
壊れたり汚れてしまったから捨てて買い換えるのではなく、お手入れさえしてあげればいつでも新品のように蘇ります。
お子様やお孫様に譲るなんて事もできます。
メンテナンスフリーで気軽に使えるウレタン仕上げ(傷や染みは直せないけど)と、
自宅で簡単にメンテナンスできるオイル仕上げ(月一お手入れが必要だけど)、
それぞれに一長一短ありますので生活環境にあう仕上げをお選び下さい。
ご依頼いただければ弊社にてオイルメンテナンスも承っております!
お気になることはなんでもお問い合わせください。